『脳を鍛えるには運動しかない！』【書評・本要約・解説】

運動が体によいことは散々いわれているだろう。

しかし、具体的にどう良いのか説明できるか？

新しく何かを学ぶならニューロンの存在は不可欠だ。

運動はそのニューロンを新しく作るのに役立つ。

いや、少し違うな。

ニューロンは新しく作られただけで、まだ役割をもっていない。

つまり、無職の状態なんだ。
彼らには情報の伝達という重要な仕事を与えてやらないといけない。

まとめると、運動はBDNFという栄養因子を脳内に放出させる。

それがニューロン新生を促し、新しい記憶を形成しやすくするんだ。

慢性的にストレスを感じると人生に対して悲観的になったり、
周囲の人にイライラしてしまったりする。心当たりはないか？

とはいうものの、ストレスをすべて滅失させた方がよいわけではない。
ストレスは記憶を形成したり、ニューロンや脳細胞の強化のためにある程度は必要なものなんだ。

その通り。長期間コルチゾールが分泌されると、ニューロンは死に、海馬が委縮することがわかっている。

運動は老化に歯止めをかけるための有効手段の１つ。
とりわけ、認知力の低下には効果絶大だ。

具体的には、新たなニューロンや血管が作られたり、
前頭葉と側頭葉の皮質容積が増加したりといったことだ。

結論からいうと、週6日45分から60分を目安に
なんらかの有酸素運動をするのが理想だという。

心拍計で測るのが１番だが、普通は持っていないと思う。
まあ、あくまで目安として考えるのがいいだろう。
効率よく運動のメリットを得たいなら、購入するのも悪くないぞ。

その後、両グループとも運動を2週間やめさせたのだが、
再開させたらすぐにBDNFの量は運動時に近い量に戻った

その通り。
だから、たとえ挫折して期間が空いても
運動することは無駄にならないのだ。

ありきたりだが、こういう小さな積み重ねで脳は鍛えられる。
大切なのは継続することだ。
忙しい日は縄跳びだけとか、柔軟に行えばいい。

その調子だ！著者もいっているように、まず肝心なのは始めること。
さあ、今すぐ靴紐を結ぼう。

ここで取り上げた運動のメリットはほんのわずかだ。
本書ではさらに多くの運動による利点と事例が紹介されている。

ふふ、その意気だぞ。今回の講義は以上だ。