記事内に広告(PRなど)を含む場合があります。

『CUPHEAD(カップヘッド)』レビュー・評価|ジャズBGMと絵本のようなグラフィックの虜になる作品

ゲーム

評価

傑作

なきむし
なきむし

ゲームBGMとカートゥーン調なグラフィックの虜になってしまいました。

『CUPHEAD(カップヘッド)』とは?

概要

ジャンルアクションシューティング
機種switch,PS4,Xbox one
発売年2017年
販売元StudioMDHR

どんなゲーム?

カートゥーンっぽい絵柄が特徴的な2Dアクションシューティングゲームです。DLCなしで2人プレイまで対応。

主人公はカップの兄弟である、カップヘッドマグマン。デビルからした借金を返すため、債権者たちからタマシイの契約書を集める旅に出ます。

絵本のようなグラフィック

僕が感じるカップヘッドの最大の魅力は、この特徴的なデザインです。まるで絵本のキャラがそのまま動いたかのような感じで驚きました。初めてキャラを操作したときは、絵本のキャラを自分が動かしているような気分でちょっと混乱したほどです。キャラが意外と激しく動き、表情豊かなので操作していて結構楽しい。

絵本がそのまま動き出した感じ

グラフィックの演出もかなり凝っています。ロード画面が少し黄ばんだフィルムになっていたり、ホコリの模様が映りこんでいたりと、映写機から映し出された映像のような工夫がされていました。

手描き感満載で、作り手のこだわりが非常に伝わってきます。日本では、こういうカートゥーンっぽいデザインのゲームは少ないので、遊んでいて新鮮でした。

ゲームBGMとSEが凝っている

カップヘッドのゲームBGMはかなりいいです。ジャズテイストのBGMはオープニングから気分をノリノリにさせてくれます。しかも打ち込みではなくて、しっかりバンド音楽を録音しているという豪華っぷりです。

ボスキャラ「キングダイス」のBGMが1番好き

各ボスごとにBGMが用意されており、毎回違ったムードの音楽が楽しめます。激しめから、ポップで軽めの曲までそろっていて全然飽きないです。サウンドトラックも出ており、僕はサブスクで何度もリピートして聞いていました。正直、このBGMを聴くだけでもこのゲームをやる価値はあります

BGM以外にも注目してほしいのはSEですね。SEも細かい部分ですが、こだわりが見えます。例えば、キャラがダメージを受けると「カチャン!」とマグカップにヒビが入るような音がしたり、キャラがやられたときの「ひゅーん」と成仏するような音。こういうところにも、作者の遊び心を感じて楽しいんですよね。

ノックアウト!

2Dアクションシューティングゲーム

『カップヘッド』には3つのゲームステージがあります。

1つ目は、一体の強力なボスと対戦する「ボスバトル」。2つ目は、道中のザコ敵を倒しながら、奥にいる中ボスを倒す「ラン&ガン」。3つ目は、真ん中のツボを幽霊たちから守って必殺技をゲットする「霊廟ステージ」です。1エリアで、霊廟ステージ以外をすべてクリアしなければ次のエリアに進めない仕組みとなっています。

ゴールまで目指す「ラン&ガン」

『カップヘッド』の基本的なアクションは、敵の攻撃をよけながら、武器である水鉄砲で敵をショットするという、よくあるシューティングゲームです。しかし、他のシューティングゲームと異なる要素として、「パリィ」というものがあります。これはステージ中にパリィ可能なピンク色のオブジェクトに対して行うことができ、成功すると必殺技ゲージをためることができます。ゲージは5つまでためることができ、最大までためると必殺技が放てます。必殺技は強力なものが多く、積極的にパリィをしてゲージをためるとバトルで有利です。

ピンク色のオブジェクトを「パリィ」できる

このパリィがなかなか難しいんですよね。ただでさえ敵の攻撃が激しいのに、パリィまで意識するほど余裕がありません。しかし、慣れてくるとだんだん狙えるようにもなってくるので、シューティングゲームに色どりを加える1つの要素になっています。

必殺技「エナジービーム」!

武器はエリア内のショップで購入でき、種類は初期武器も含め8つあります。結構クセのある武器が多く、それぞれ長所短所が存在します。ボスバトル向きであったり、ラン&ガンで活躍するといった特性があり、使い分けができて面白いです。

武器ショップのおっちゃん

武器の他にも、「お守り」を1つ装備でき、バトル中に役立つパッシブスキルを付与できます。例えば、「ハート」というお守りは武器の攻撃力がほんの少し下がるけど、体力を1増やすことができる、という具合です。プレイスタイルに合わせてお守りを付け替えることができるので、戦略の幅が広がります。

いわゆる死にゲー

カップヘッドは何回も死んで相手の行動パターンを覚えながらクリアするという、いわゆる死にゲーというものです。死んだらステージの最初からやり直しです。「あとほんの少しのところで倒せたのに!」となる場面が多く、悔しくて何回もプレイしてしまいます。

コメントによっては結構ハラ立つ

やられてしまったときに、ボスの一言コメントみたいなのが読めるのですが、これはボスの残り体力によって変化します。キャラの個性が良く出ているので次のコメントを楽しみにしながら攻略していくと面白いです。

まとめ・総評

『カップヘッド』は、パリィという独自要素がある2Dアクションシューティングゲームです。

カートゥーンっぽい絵柄やジャズテイストのBGMが凝っており、製作側の遊び心を感じるような作品でした。難易度も高めなので、サクッと終わらせるはずがドップリ時間をかけて遊んでしまいました。

今回は以上です。読んでくれてありがとう!

タイトルとURLをコピーしました