評価
/10
キャラそれぞれの物語はそこまで面白くないが、楽曲や演出が好きです。
『ライブアライブ』とは?
概要
ジャンル | RPG |
機種 | switch,PS4,PS5,Steam |
発売年 | 2022年 |
販売元 | スクウェア・エニックス |
どんなゲーム?
1994年にスーパーファミコンで発売されたタイトルを、スクエアエニックスが「HD-2D」のグラフィックでリメイクさせた作品。
かつての楽曲のフルアレンジや声優によるキャラクターボイス、キャラクターデザインを有名マンガ家たちが手掛けるなど、かなり気合の入ったリメイク作品です。
時代も特徴も異なる8人の主人公。バラバラに見えた彼らの物語は、あるとき1つに集結します。
世界を呑み込もうとする不穏な影を打ち払えるのは彼らだけ。
憎しみであふれた世界を救えるかどうかは、プレイヤーの選択にかかっています。
ストーリーの感想
【イマイチ】キャラそれぞれのストーリーがそこまで面白くない
本作の売りは、異なる時代にいる8人の主人公たちが最後に集結するところなのですが、いかんせんそれまでの物語が面白くありません。というより、ストーリーが一応あるけど、ないようなものなんですよね。
例えば、幕末編と現代編。幕末編では、とある要人を連れて帰るというミッションはあるものの、基本的にやることは迷路を攻略することです。現代編では、最強の座を手に入れるため敵をただ倒すだけという具合。
正直、途中から飽きてきます。道中にストーリーがあるわけでもなく、最後までただ敵を倒すだけというのは単調でした。ダンジョンのギミックもめんどくさい迷路だったり、初見殺しだったりするので途中からはホント作業でした。
最後に主人公たちが集結するのは確かに激アツ展開でしたが、それぞれの物語が面白くなさ過ぎました。
【GOOD】近未来編とSF編はわりと好きだった
上記の2つはそこそこ楽しかったです。
近未来編はキャラが魅力的
近未来編のキャラは情熱型で少年漫画のようでした。主人公と無法松のコンビはシビれます。
特に、主人公の「そんなカッコにならなくてもなあ…1つにはなれんだよ…!」という名セリフ。これはプレイした人なら絶対に胸が熱くなる展開です。男の子大好きなやつでしょ、これ。
ライブアライブはキャラが魅力的なのに、ストーリーがつまらないという箇所が目立つんですよね。8人とも魅力的ではあるのですが、ストーリーで評価を落としているのが残念です。
SF編はアドベンチャーゲームみたいでGOOD
SF編はパッと見て面白くなさそうだなと思い、後回しにしていたのですが、まさか1番面白いとは。
舞台は地球に帰還する途中の宇宙船。航行は順調に思えたものの、ここで事件が発生。船員が1人ずつ不可解な死を遂げていくのです。お互いに疑い合う船員たち。閉鎖空間の中、あなたは人間の疑心と葛藤に巻き込まれていくことになります。
本編はストーリー込みで面白かったです。戦闘要素が少なく、アドベンチャーゲームをしているような感じ。サスペンスっぽい展開でなかなか引き込まれましたね。
【イマイチ】戦闘システム「チェッカーバトル」が微妙
チェッカーバトルとは、マス目上のターン制バトルのこと。技によって効果範囲や発動時間が異なり、キャラの位置取りとタイミングが重要になります。タクティクス系の戦闘システムを思い浮かべていただければ早いと思います。
一見面白そうですが、このシステムのせいでゲームのテンポがダダ落ちなんですよね。本作は、ザコ敵との戦闘がしょっちゅうあり、レベル上げをしてから挑む必要のあるダンジョンもちらほら。極めつけはランダムエンカウント。
ただのザコ敵相手に、いちいちキャラを動かして戦闘するのめんどくさすぎです。戦闘の初期位置によっては全体攻撃が当たらないことも結構あり、数ターンかかってしまうことも。これはストレスマッハですね。戦闘システムが完全に足を引っ張ってました。
演出は凝ってるけどさあ…。ちょっと戦闘のテンポ悪すぎだよ。
【GOOD】楽曲がひたすらカッコいい
本作をプレイしていて終始感じていたのが、音楽かっこよすぎだろ!ということです。やっぱり1番は「メガロマニア」ですかね。ボス戦のときに流れるのですが、自然と胸がアツくなる音楽なんです。このメガロマニアという楽曲は、undertaleの「メガロヴァニア」のモチーフになっているそうですよ。確かに名前が似ているなと思いました。
また、近未来編には「GO!GO!ブリキ大王!!」という主題歌もあります。かなり熱が入った歌い方で、今でもメロディーを思い出せるほど印象深い曲です。ドラゴンボールの主題歌の人が歌っているそうですが、僕は世代じゃないですね。ただの豆知識でした。
まとめ・総評
かなり気合の入ったリメイクなのは確かですが、今の時代にプレイしても面白いかどうかは微妙なところですね。どちらかというと、スーファミ時代にプレイしていて懐かしいと感じる層がやるゲームだと思いました。
ストーリー自体は他のゲームより劣りますね。スクエニという大手がリメイクしたから、現在でもそこそこ遊べるゲームになっていると思います。スーファミ時代を知らない僕みたい層には、あまり受けない作品なのかなと感じました。
とはいえ、楽曲と演出のよさに感動したことも事実ですし、プレイするか迷われている方には、ぜひ手に取ってほしいですね。
今回は以上です。読んでくれてありがとう!