評価
7.5点/10点

全体的にきれいにまとまっていて、レイトンシリーズらしい安定感がありました。しかし、UIの向上が課題かなと思います。
『レイトン教授と最後の時間旅行』は「不思議な町」「悪魔の箱」から続く、レイトンシリーズの三部作目。
本作でこの第一シリーズの物語が完結する構成となっています。
全体的にストーリーも拾えていて、レイトンシリーズらしい歯ごたえのある謎を楽しむことができました。
しかし、本作は他2作品と比べマップが広いこともあり、プレイのしづらさを感じたことも事実。
というわけで今回は、『レイトン教授と最後の時間旅行』についてレビューしていきます。
なお、レビューするのはHD化されたスマホ版のほうですので、あしからず。
パズル系の謎が多い
本作の謎は、パズル系の割合が多めに感じます。体感、3~4割ほど。
正直、このパズル謎の多さには若干の不満があります。
というのも、個人的にパズル系の謎は好きではないからですね。
だって、解いたときの爽快感ってあんまりないじゃないですか。
私は「アハッ系」のひらめき問題が好きなので、ひたすら試行錯誤を繰り返すようなパズル問題は退屈に感じます。

しかも、ストーリーの進行上、必ず解かないといけないことも多いので、ちょっぴりストレスでしたね。
他のシリーズよりも比率が多めに設定されており、かさ増ししているような印象がありました。
マップの移動がめんどくさい
本作は他シリーズよりもマップが広いです。
どれぐらい広いかというと、移動手段として電車が用意されているほど。

それにもかかわらず、マップ移動のインターフェースは整っていません。
具体的には、全体マップが用意されていない、ワープ機能がないなどです。
全体マップがないので「あれ、あの場所ってどうやって行くんだっけ」といったことが頻発します。
そもそも駅にたどり着けないので、電車の使用頻度が少ないという事実。

また、マップには行き止まりが存在するので、迷い込んだ場合は引き返すことになります。
「ワープをよこせ!」というのは世界観的に無理かもしれませんが、せめて全体マップはほしかったな・・・。
それか、マップの至る所にバス停を設置して、移動を便利にするとか。
正直、電車じゃなくてもよかったかなと思いますね。
ストーリーはおおむねキレイにまとまった
シリーズを通しての物語は、きれいに片付いたなという感想です。
レイトンの過去とか、人間関係、ここまでに至った背景など、大体明らかになりました。
3部作目として納得できる終わり方におさまったと思います。

とはいえ、ツッコミどころはあります。道中、レイトン先生のゴリ押しが目立ちます。
レイトン先生の戦闘力が高すぎて、たまげた場面もありました。

でもまあ、レイトンシリーズに高いシナリオの完成度を求めていないので、それほど大きな問題には感じませんでした。
特段変なオチにならなかったため、私は満足しています。
シナリオの完成度だけでいうなら、「悪魔の箱」が1番好きですね。
まとめ|UIの向上さえすれば、満足度アップ

『最後の時間旅行』はレイトンシリーズの安定した面白さを踏襲しつつ、きれいにストーリーを完結できている作品です。
UIがもっと向上すれば、ゲーム評価はグンと高くなること間違いないのになあ。
ゲーム内容自体は安定して面白いので、ぜひみなさんも遊んでみてください。
それでは今回は以上です。読んでくれてありがとう!
・ゲームスペック
ジャンル | ナゾトキ・ファンタジーアドベンチャー |
発売元 | 株式会社レベルファイブ |
配信日 | 2020年7月13日 |
機種 | iOS8.0以上、AndroidOS5.0以上 |