評価
良作
全体的な完成度は高めです。
グラフィックやモーションの良さはいうまでもなく素晴らしいものでした。
しかし、バトルシステムやテンポの悪さで気になった箇所があったのは事実です。特に、バトルに関しては、緊張感はあるものの爽快感の少ないシステムだなと思ってしまいました。
というわけで今回は、『FF7リメイク』のネタバレなしのクリア後レビューをしていきます。
未プレイの方にも感想が伝わるように全力で語っていきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
バトルの感想
バトル難易度は高め
バトルは意外にも難易度高めで驚きました。というのも、物理ゴリ押しでは勝てないからですね。ちゃんと敵の弱点を突いて、キャラを交代しながら戦わないとすぐピンチになります。
そのぶん、全員が活躍できる機会があったのは良かったです。いわゆる、死にキャラが生まれない仕組みになっていたなと感じました。
バトルシステム
バトルシステムは、敵に攻撃を与えつつATBゲージをためていくというもの。1ゲージたまるごとにアビリティや魔法を使用することができ、敵の弱点を突いてバトルを有利に展開することが可能。
HPの下にある青色のゲージのこと。1ゲージたまると、魔法やアイテム、アビリティといった行動ができます。
個人的に、このシステムはあんまり好きになれなかったです。というのも、爽快感が薄いからですね。
どういうことかと申しますと、魔法しか効かない敵に遭遇しても、ゲージをためないと魔法が放てないということです。
ゲージをためるには「敵の攻撃をガード」するか「たたかう」かしなくてはいけません。しかし、物理メンバーしかいない場合、ゲージをためる手段が「ガードのみ」に限られます。つまり、敵からの攻撃待ちになってしまうのです。
私はバトルの主導権が敵に握らている感じで、あまり好きになれなかったですね。
回復するにもATBゲージは必要また、回復魔法を唱えるのにもゲージは必要。とっさの味方のピンチにゲージがたまっていないと、形勢が一気にひっくり返ります。
逆にいえば、緊張感のあるバトルは楽しめます。個人的に、魔法ぐらいは自由に使えてもよかったのでは、と思ってしまいました。
本作だけではストーリーはほぼわからない
FF7リメイクは三部作のうちの序作。本作で理解できたのは、クラウドたちとセフィロスが対立しているんだな、ぐらいなものです。
セフィロスの行動原理や人物の詳細はさっぱりですし、ときどき出てくる専門用語の解説も少ないです。
私は原作を知らないので、クリア後も「ちょっとどういう意味?」といった感じで、少し置いてけぼりでしたね。
今作では謎を散りばめておいて、次回作以降で回収するという構成なのでしょう。ですから、ストーリーを理解できていない方も安心してください。私もさっぱりです。
グラフィックとモーションは最高
グラフィックはお世辞抜きできれいです。特に、戦闘シーンのムービーなんかは見ているだけで迫力があり、目が釘付けになります。
また、モーションの滑らかさにも注目です。バイクアクションはプレイしていて感動します。バイクに乗りながら剣を振り回したいという、個人的な夢が叶いました。
【まとめ】緊張感のあるバトル。次回作に期待
グラフィックやバトルモーションが圧巻で、終始「かっこいい」を連呼してしまう作品でした。しかし、全体的なクオリティが高い分、細かいロードの多さやテンポの悪い部分も気になりました。
本作で語られるストーリーだけでは謎が多すぎるため、次回作である『リバース』を早くプレイしたいところです。
今回は以上です。読んでくれてありがとう!
・製品スペック
ジャンル | RPG |
対応機種 | PS4,PS5 |
発売年 | 2020年 |
販売元 | スクエアエニックス |
© SQUARE ENIX
CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA / ROBERTO FERRARI
LOGO ILLUSTRATION:© YOSHITAKA AMANO