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『Ai:ソムニウムファイル ニルヴァーナイニシアチブ』【レビュー/感想/評価】

ゲーム

評価

良作

『AI』シリーズ2作目となる本作。2作目ということもあり、プレイ前は期待半分不安半分という印象だったものの、良作で安心しました。

なきむし
なきむし

プレイヤーをガチで騙しにきた大掛かりなトリックには、驚きのあまり口がポカンと開いてしまいましたね

今回は、『Ai:ソムニウムファイル ニルヴァーナイニシアチブ』のストーリーやシステム、キャラに焦点を当てて、レビューしていきます。

なお、このブログでは前作の『Ai:ソムニウムファイル』もレビューしているので、よかったらご覧ください。↓

関連『AI:ソムニウムファイル』評価・レビュー

なきむし
なきむし

それじゃあレッツゴー!

誰も信用できない!?怪しすぎる登場人物たちを紹介!

今作のキャラはとにかく怪しい。なんたって、全員が犯人候補に思えてきてしまうほどです。

前作に比べ、見た目・挙動・思想がヤバいやつが顔を揃えています。今回はそんなクセが強すぎるキャラたちを一部ご紹介。

『厳さん』:マスクに覆われた本当の顔とは?

「今作で1番印象に残ってるキャラは?」

そう聞かれれば、私は間違いなく彼、『厳さん』を挙げるでしょう。というのも、見た目が怖すぎるから。

彼は料理屋「ブラフマン」を営む店長でもある

彼は初登場から終わりまで、終始マスクを外すことはありません。彼がマスクを付け始めたワケ、それには彼の暗い過去が関係しています。本人いわく、マスクを外さない理由は「素顔を見せると怖がらせてしまうから」だとか。

マスク姿でも十分怖いけどね…。

彼は事件の捜査に協力的だったり、急に黙り込んだりと謎多き人物。ぜひプレイして彼の本当の姿を見つけてください。

『龍木』:プレイヤーを不安にさせる狂人主人公

『龍木』くんは、今作のダブル主人公の1人。

なのですが、コイツがあまりにも怪しすぎる。というか、挙動不審で信用できないのです。

例えば、突然笑い出したり、わけわからん言葉を吐き出したり、テンションおかしかったり…。その狂人具合は、プレイヤーである私たちを不安にさせるほど。

主人公が実は犯人でした!みたいな作品も世の中にはあるので、私は「こいつもしかして…」と疑いながらプレイしていました。みなさんも龍木くんの動向には注意してプレイしてみてくださいね。

『時雨』:関わりたくないやつ選手権堂々の1位

「現実にいたらコイツとは1番関わりたくない!」

そう思わせるキャラが彼女、『時雨兎紀子(しぐれときこ)』です。彼女は思想団体「NAIX(ナイクス)」の主宰。彼らNAIXが信奉する思想とはズバリ、「シミュレーション仮説」です。

思想の内容を簡単に説明すると、「この世はシミュレーションだから全部ニセモノなんだぜ!さあ、早く解脱しちまおう!」という感じ。彼女はこの考えを本気で信じており、その目からは生気が感じられません。

ね?関わりたくないでしょ?

しかし、この思想はゲームの根幹にかかわるほど重要な要素でもあります。彼女はただのクレイジーなだけの女なのでしょうか?プレイ後、もしかしたらあなたは、彼女の言葉に考えさせられるのかもしれません。

「2作目はつまらない」を吹き飛ばす!正統進化でちゃんと面白い本作

世の中の作品って2作目になると急につまらなくなる現象ありませんか?もし、あなたが本作でそれを心配しているなら杞憂だといえます。なぜなら、1作目の期待を超えてくる正統進化を遂げていたからですね。

今回は、本作で私が魅力的に感じたことを2点厳選してご紹介させていただきます。

相変わらずストーリーの掴みが上手すぎる

物語は、ある男の「左半身の死体」がみつかるところから始まります。これに主人公たちは衝撃を受けます。なぜなら、その男の「右半身の死体」は6年前に発見されていたから。

しかも、今回見つかった左側は、”ついさっきまで生きていた”というのです。この【ハーフボディ連続殺人事件】の真相を解き明かすべく、2人の主人公は捜査を開始します。

左半身の死体が発見される

前作もそうだったように、物語のつかみが本当に上手いです。くどくどした説明をせず、冒頭に死体を転がしておくスタイル。しかも、死体が左右に裂かれているという異常っぷりですから、先が気になるに決まってます。

もちろん、面白いのは冒頭だけではありません。中盤から終盤まで、本作のストーリーに振り回されること間違いなしです。プレイヤーをガチで騙してくるトリックにはさすがに唖然としましたね…。

前作でやや不評だったソムニウムパートに改善が!

前作で高く評価されていたストーリー。しかし、同時に指摘されていたのがゲーム部分であるソムニウムパートの遊びづらさです。というのも、前作ではなんのヒントもなしに辺りを調べまくることしかできませんでした。

今作のPsyncでは、「鍵則(きそく)」というシステムが導入。これにより、オブジェクトを調べれば調べるほど、その人の夢世界のルールや傾向が明らかになっていきます。おかげで、闇雲に調べて制限時間を減らすことを防ぐことができるようになりました。

だんだんと空欄が埋まっていく

とはいっても、個人的にまだまだ不便だと感じる部分はたしかに存在します。しかし、少なくとも1番気がかりだった要素に改良が加えられたのはうれしかったですね。

いまいちポイントを2点紹介するぞ

本作はストーリーもシステム面も面白いのですが、気になる部分もありました。特に気になった部分をサラリと紹介します。

設定の後付け感、ご都合主義が目立つ

やはり、2作目だからか設定の後付け感は否めません。前作で登場した一部のキャラに新たな設定が加えられており、ちょっと心に引っかる部分はありました。

また、なぜかバトルシーン多めです。まあバトルシーンが多いのはまだOKなのですが、みんな戦闘能力高すぎてビビります。「これ武力で解決できたやん」みたいな箇所もあるのでちょいモヤッとしました。

直球な下ネタが増えた。もっとひねってほしい

私は下ネタが好きです。ここに宣言します。しかし、本作の下ネタはあまりにも直球過ぎます。

下ネタというのは、もっと練りに練って「ここぞ!」というときに発動するべきだと思うんですよ。ただ質の低い下ネタを連呼するのは、くどくなってしまいます。気をつけてほしいです。

【まとめ】テーマ性もよく、最後まで飽きずに楽しめた作品

『AI: ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブ』は、ストーリーやキャラが前作に負けず劣らず素晴らしい作品でした。ソムニウムパートにも改良が加えられ遊びやすくなっています。

2作目だからといって敬遠していた方には、ぜひプレイしていただきたいですね。

今回は以上です。読んでくれてありがとう!

・ゲームスペック

ジャンルアドベンチャー
機種Switch / PS4 / Xbox Series X|S / Xbox ONE / Windows 10 / Steam
(※Xbox, Windows 10, Steam版はダウンロード版のみの販売)
発売年2022年
販売元スパイクチュン
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