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『ゴースト トリック』レビュー・評価・感想

ゲーム

評価

良作

なきむし
なきむし

序盤から主人公の死亡シーンから始まるなど、謎が多く展開され、とにかく先が気になるストーリーでした。

『ゴーストトリック』とは?

概要

ジャンルアドベンチャー
機種switch,PS4,Xbox One,Steam,iOS,android
発売年2010年 2023年
販売元カプコン

どんなゲーム?

逆転裁判シリーズを手掛けた”巧舟”氏がディレクターを務めたアドベンチャーゲーム。

とある晩、何者かに殺され、タマシイだけの存在になった主人公シセル。他者の死の4分前に戻るという能力が発現し、他者の死の運命を変えていく。運命を更新していく中で、シセルは自身の死の真相にたどり着きます。

ストーリーの感想

俺は何者?先が気になるストーリー

こんな姿で死にたくないなぁ

プレイしてまず「え?!」と驚いてしまったのは、主人公が死んでいるシーンから始まることです。しかも、かなり情けない姿で。

これには思わず引き込まれてしまいました。「なんで死んでるの?」「しかも、なんでそんな恰好で?」と声に出してツッコんでいたんですよね。

その後、赤髪の少女がショットガンを持った男に追われているので、助けることになります。この赤髪の少女も結構ナゾ多き存在でして、「なぜ男に追われているんだろう」「主人公との関係は?」という感じで、とにかく疑問だらけ。

少女は男に命を狙われているらしい

何もわからないままゲームが進んでいくので、プレイヤーの疑問は増えるばかりです。本当に引き込み方が上手だなと思いましたね。

なぜ自分は死んだ?誰に殺された?そして、俺は何者?

謎が解けては生まれ、とにかく先が気になるストーリー展開でした。

【ゲームシステム】死の4分前に戻り結末を変える

リアルタイムで進行するゲーム

『ゴーストトリック』のゲームシステムは、リアルタイムで進行するパズルゲームのようなもの。これがなかなか面白いです。

死んでしまった主人公は、他者の死の4分前に戻って、死の結末を変えることができる能力が発現。4分前の出来事をリアルタイムで体験し、死を回避するためのヒントを探します。

リアルタイムとはどういうことかといいますと、キャラ死亡時刻の4分前から死までの一連の出来事が、動画のように流れていく感じです。時間経過によるギミックやキャラの行動があるため、臨機応変に対応していかなくてはいけません。

死までのカウントダウン

面白いのは、リアルタイムで進んでいくから緊張感をもって楽しめるということです。

例えば、最初の赤髪の少女を助けるときがそうです。少女はショットガンの男から逃げるうちに、ついには絶体絶命といえる状況にまで追い詰められます。主人公が急いで助けないといけない状況。

これが単にコマ送りで進行していたら、立ち止まって長考できてしまい、緊迫感は薄くなってしまうでしょう。しかし、リアルタイムで死が近づいているという状況だからこそ「早く助けなきゃ!」という気持ちが生まれ、ほどよい緊張感の中でプレイできました。これはなかなか面白いゲームシステム。

「トリツク」「アヤツル」で運命を変えろ

では4分前に戻ってどうやって死の結末を変えるのかといいますと、それには2つの能力を駆使します。それは「トリツク」と「アヤツル」です。

トリツク」では、時間が止まった死者の世界でモノにトリツクことが可能。モノにトリツクことでマップ内を移動できます。

光っているコアに「トリツク」ことが可能

アヤツル」では、とりついたモノを言葉の通り、操ることができます。例えば、折りたたみベッドなら閉じたり、開いたり。

折りたたみベッドなら「トジル」ことができる

この「トリツク」「アヤツル」の面白いところは、たった2つの能力しかないのにギミックの幅が多い点。一見、ただトリツいてアヤツルだけという作業ゲーに思えますが、そうではありません。アヤツルときのタイミングや順番が大切になってきます。

例えば、風が吹く瞬間に紙にトリツクことで遠くまで移動できたり、敵に動きを察知されないように敵が後ろを向いたタイミングでアヤツル必要があったり。中には、一度しかトリツク機会がないギミックや、トリツク必要のないダミーなモノもあり、それがさらにゲームの難易度を高めています。

たった2つの能力で、ここまで多くのことを考えなければならないとは驚きでした。

一度見たら忘れられない、クセ強めなキャラたち

『ゴーストトリック』を語るうえで忘れてはいけないのは、個性的なキャラたちです。主役級のキャラが魅力的なのはもちろんですが、サブキャラもしっかり生き生きしています。

例えば、「コボーズ係官」は印象的でした。彼は看守ですが、非常事態が起こると思わずパニックになってしまい、一家相伝の「てんてこ舞」という舞をおどってしまいます。

彼は1度くらいしか名前が出ないサブキャラなのですが、存在感はバツグンです。ゲームが終わるころには、ついファンになってしまうようなキャラが見つかるはず。

いろいろ騒がしい先輩

【イマイチな点】リアルタイムゆえにやり直しがめんどくさい

ゲームシステムの項目で、ゲームがリアルタイムで進行するとお話ししました。確かに、リアルタイムだからこその緊張感は楽しめます。

しかし、それゆえにやり直しがめんどくさいという欠点も存在します。ゲームシステムは、何回も失敗してそこからヒントや攻略の糸口を見つけていくというスタイル。

すなわち、何度も繰り返し挑戦することを前提としています。このような作りならば、映像を倍速で自由に流せる機能があってもよかったんじゃないかなと感じました。何度も挑戦をするので、冒頭のシーンを何回も繰り返しみることになり、飽きてしまうんですよね。

なきむし
なきむし

まあ、何回も失敗するお前が悪い、と言われれば、それはそうなのですが。

まとめ・総評

『ゴーストトリック』は、自身の死の真相を知るため、他者の死の運命を変えていくアドベンチャーゲームです。

冒頭シーンで積み上げられた謎がだんだん解けていく過程に、どっと引き込まれてしまいました。個人的に、冒頭から主人公の死亡シーンで始まるのがとても印象的でした。

今回は以上です。読んでくれてありがとう!

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