【チートだろ！】眠れなくなるほど面白い！世界の神々【書評・本要約・解説】

・今回解説する本

眠れなくなるほど面白い！世界の神々

ギリシャ神話

ギリシャ神話は創造神「カオス」から始まった物語です。そこから、タルタロス（奈落）、ガイア（大地）、エロス（愛）といった神々が生まれました。

カオスを含む４体の神を原初神と呼び、ギリシャ神話の神々は大地の神ガイアから誕生していきます。

全知全能！最高神ゼウス

意外にも６人兄弟の末っ子

彼の兄弟には、ハデスやポセイドン、ヘラといった有名な神々がそろっています。

息子によって権威を剥奪されるという予言を恐れた父クロノスは、ゼウスを除く兄弟全員を丸呑みにしてしまいます。母の機転により無事に成長したゼウスは、父を倒し、兄弟たちを救い出すことに成功します。

彼が神々のリーダーとして君臨しているのは、そのような背景があるのです。

ゼウスは6人兄弟の末っ子

精力絶倫

ゼウスの性欲はひとことでいえば、異常そのもの。というのも、気に入った女性はどんな手段を使おうとも孕ませるからです。以下、具体例です。

• 婚約者に化けて、人間の王女にアタック
• 黄金の雨となり、地下室にいた王女にアタック
• 牡牛になり、王女を誘拐したのち…
• 白鳥となり、スパルタ王の妃を誘惑

絶倫で愛人が何人もいた

どんな無茶振りにも応えるヘラクレス

ヘラに目をつけられた彼は、12の難業をヘラから課せられます。以下に、一部を載せておきます。番号は課せられた順番です

• １．不死身のライオン退治
• ２．毒蛇ヒュドラの退治
• ５．３０年間掃除をしていない牛小屋の掃除
• ６．青銅の羽をもつ怪鳥の生け捕り
• １２．3つ頭の番犬ケルベロスの生け捕り

ヘラクレスは、ヘラからの12の無茶振りに見事応えた！

北欧神話

北欧神話は世界樹ユグドラシルを中心にし、その周囲を天井・地上・地下の3層が取り囲んだ世界が舞台。

天地は原初の巨人ユミルの体のパーツを用いて創造されました。最高神オーディンらと巨人族との死闘である、最終戦争ラグナロクにより神々は滅亡。ユグドラシルも焼失し、世界は終末を迎えるという世界観です。

知的欲求の末、片目を失うオーディン

知恵と知識が隠されているといわれるミーミルの泉というものがありました。

オーディンはミーミルの水を飲みたいと、所有者である巨人ミーミルに頼みます。ミーミルは代価として片目を要求。オーディンはこれに応じたため、それ以来オーディンは片目なのだそう。

オーディンは知的欲求が強く、それは片目を捧げるほどのものだった。

天地創造の材料、巨人ユミル

巨人ユミルはオーディンとその兄弟らによって殺害されます。北欧神話の世界は、ユミルの体を余す所なく使って創造されました。下記にその一例を示しておきますね。

• 脳みそ→雲
• まつ毛→柵
• 肉→大地
• 血→滝・川
• 骨→山・岩

北欧神話の世界は、巨人ユミルの体を使って創造された

嘘大好きなトリックスター、ロキ

ロキの狡猾さを強調するエピソードに、バルドル殺害が挙げられるでしょう。

バルドルはオーディンの息子で、光と善の神。母フリッグにより不死身の体を手に入れます。しかし、ヤドリギの木だけはバルドルに有効であると知ったロキは、バルドルの弟で盲目の神ヘズをだまし、バルドルに向かってヤドリギを投げさせます。

これによりバルドルは死亡。さらにはバルドルの復活をも阻止するという悪っぷりです。

ロキはバルドルのヤドリギの秘密を知り、弟のヘズを騙して殺させた

ケルト神話

ケルト神話とは、ケルト人（現在のイギリスからルーマニアまでの地域に暮らしていた民族）が伝えた神話のこと。ケルト神話は下記の４つの物語群に大別されます。

• 来寇神話群
• アルスター物語群
• フィン物語群
• 歴史物語群

有名なキャラクターでいうと、アルスター物語群にはクー・フーリン、歴史物語軍群にはアーサー王やランスロットが出てきます。全体的に、自然や妖精へのリスペクトが強い神話です。

必中の槍を持つ英雄、クー・フーリン

クー・フーリンは師匠であるスカアハから、たくさんの秘術とともに魔槍ゲイ・ボルグを授かります。

この槍は投げれば30の矢となって降り注ぎ、突けば30のトゲが炸裂します。また、どんな防具をも貫き、全身に毒を巡らせるというチートアイテム。しかし、使用したのはボスクラスの相手だけだったそうです。

クー・フーリンはアルスター物語群最強の英雄で、魔槍ゲイ・ボルグもチート級のアイテムだった

人語を操る黒猫の妖精、ケット・シー

ケット＝猫、シー＝妖精、を意味します。ケット・シーにまつわるエピソードにこんなものがあります。

ケット・シーは黒猫の妖精であり、猫の世界の王子様だった

インド神話

インドは神様の国と称されるほど人々の生活に神々が存在します。神話に登場する神様の数は3億3000万にも及ぶといわれるほどです。そんなインド神話に登場する神々は主に、ヒンドゥー教の神様。

ややこしいのが、経典はバラモン教の聖典ヴェーダとヒンドゥー教の叙事詩ラーマーヤナ、マハーバーラタに大きく二分され、主神も異なることです。信じる神によってシヴァ派、ヴィシュヌ派にわかれたり、シーンによって祈る神を変えることもあるそう。

第三の目ビーム！シヴァ

シヴァの額には第三の目があります。この第三の目から放たれる強烈な光には、すべてを無に帰すほどの威力があるといわれます。

もとは彼の奥さんパールヴァティのいたずら心により生じた目ですが、周囲に被害がでると彼女が悲しむのでシヴァはなんとか収めているそうです。

シヴァの額にある第三の目からは、あらゆるものを根絶やしにする恐ろしいビームがでる

10の化身を操る神、ヴィシュヌ

ヴィシュヌは他の様々な神と習合することにより、力を強大化しました。その結果、10もの化身を操ることができるそうな。

例えば、インドの二大叙事詩ラーマーヤナとマハーバーラタの英雄はヴィシュヌの化身です。また、仏教の始祖・ブッダもヴィシュヌの化身だといわれています。

ヴィシュヌは維持の神様。10もの化身をもっている

【まとめ】神話がモチーフの作品は予想以上にあるぞ！