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『AI:ソムニウムファイル』評価・レビュー【ネタバレなし】

ゲーム
 このゲームはこんなあなたにオススメ
  • アドベンチャーゲームが好き
  • ミステリーが好き
  • スパイク・チュンのソフトが好き
 結論

アドベンチャーゲーム好きならプレイすべし!ストーリー・キャラ・演出の全体的な完成度が高い!

今回は、異色のアドベンチャーゲーム『AI:ソムニウムファイル』のクリア後レビューをしてきます。

賛否両論ある本作ですが、個人的には大満足な1本でした。

なきむし
なきむし

ADV好きならプレイして後悔はさせませんよ。ギャグパートや下ネタなどクセの強い部分で賛否がわかれますが、それを上回るほどシナリオ・キャラ・演出・システムのクオリティが高い!製作人の遊び心が感じられる、大満足な作品でした。

ゲームは「捜査パート」と「ソムニウムパート」で展開される

このゲームは以下の2つのパートを行き来して、事件の謎を追っていきます。

  • 捜査パート:話を聞いたり、モノを調べたりして手がかりを探す
  • ソムニウムパート:人の夢の中に入り込み、隠された秘密を探す

捜査パートはテンポ良し

捜査パートは、他のアドベンチャーゲームと大きな違いはなく、直感的に操作することができます。

「おっ、いいな」と感じたのは、捜査パートのテンポのよさです。

基本的に行ける目的地は1か所のみで、そこで手がかりを見つけない限り別の場所には移動できません。

つまり、「この場所に手がかりがあるから、くまなく探せばいいのね」と、あちこちマップを移動して証拠をさがす手間がないのです。

手がかりを探し終えたら、移動するタイミングも次の目的地も教えてくれるので、迷う心配はなし。

なきむし
なきむし

ダンガンロンパや逆転裁判などは、手がかりの集め漏れがあってストーリーが進まないといったこともありました。その点、ソムニウムファイルはわかりやすいシステムを採用しているなと感じましたね。

ソムニウムパートは夢の中特有のぶっとんだ行動がカギ

オブジェクトを調べると、選択肢が出てくる。

ソムニウムパートは、パズルを解いていくような感じで進めます。

オブジェクトを調べると選択肢がでてきて、それによって謎が解けたり、ヒントがもらえたり。

中には「おいおい、無茶だろ…」といった選択肢もでてきますが、どんな結果になるか気になるので、つい試したくなります。

なきむし
なきむし

実際に、無茶っぽい選択肢がロックを解除するきっかけになったりするから面白い。

気になる選択肢はどんどん試してみよう

ソムニウムパートでしか見られない会話もある。

ソムニウムパートでは、オブジェを調べるたびに制限時間を消費していきます。

だからといって、「うーんうーん」と選択肢を悩む必要はありません。気になる選択肢はどんどん試してみましょう。

時間切れでもやり直しができますし、なによりソムニウムパートでしか見られないキャラの掛け合いが見られます。

なきむし
なきむし

というか、初見クリア不可能なソムニウムパートも存在するので、あまり深く考えなくてOKです。

ルート分岐はソムニウムパート内の行動で決まる

ソムニウムパート内での行動により各キャラのルートに分岐します。

各ルートで手がかりを拾い集め、トゥルールートですべてが1つになるという構成。

しかし、各ルートはある程度まで進むとシナリオにロックがかかって先に進めなくなります。シナリオロックは、別のルートを進めることで解除される仕様。

これがとにかくもどかしい!
「あー!今いいところだったのに!」と、先が気になるタイミングでシナリオロックがかかります。

なきむし
なきむし

序盤から中盤にかけて積み重ねられた謎が、1つの答えに集約されたときはもう、、、全身が震え上がるほどの衝撃と感動でしたね。かなり緻密に作られたストーリーだなと感じました。

シナリオを支える強い個性をもったキャラたち

このゲームの最大の魅力の1つでもあるのが、個性が強すぎるキャラたちです。

シナリオに沿ってキャラが動いているというよりは、『キャラが好き勝手に動いた結果、このストーリーができあがった』という場面が多いんですよね。

それほどまでに、各キャラは自分の思いのままに動きますし、強い意志をもって行動しています。

なきむし
なきむし

見た目やモデルの動きも強烈。全編フルボイスで会話が繰り広げられます。おそらく、一度出会ったら忘れるキャラなんて1人もいないんじゃないかな。

最高の相棒キャラ「アイボゥ」に注目

今作のキャラで忘れてはいけないのは、やはりアイボゥ。

彼女は高性能のAIが搭載されたeye-ballであり、片目を失った主人公の義眼として行動を共にします。

ハッキングやX線、情報収集などなんでもこなし、主人公をサポートしてくれるまさに相棒的な存在。主人公のエロ本好きな性格を利用して、ピンチから何度もたすけてくれます。

なきむし
なきむし

タイトルの『AI:アイ』の意味の1つにもなっているアイボゥ。ゲームが終わるとアイボゥロスになること間違いなし。それほど魅力的なキャラです。

賛否両論:キャラ同士の会話はほとんどギャグ

一見、シリアス風味が強そうな本作ですが、フタを開けてみると会話のほとんどがギャグベースであること判明します。

シリアスな中にギャグ要素があるというより、ギャグをベースにシリアス要素が散りばめられているという印象。配分が完全に逆なんですよね。

シリアスな場面でも遠慮なくギャグが飛んでくるので、空気感が合わないプレイヤーも多いみたいです。

なきむし
なきむし

僕的には結構楽しめたんですけどね。時代遅れの古い下ネタも含めて、なんだか新鮮な感じでした。

プレイ時間は25時間。ボリュームはそこそこある

ゲームは基本的に1本道なので、サクサク進めることができると思います。ただ、ソムニウムパートをやりこもうとすると時間はかかるかも。

ゲーム全体を通して、難しいアクションは要求されないので、ストーリーをメインに楽しみたい方におすすめ。

25時間でもそこそこ満足できるボリュームだと思います。

プレイしていて先が気になりすぎるシナリオでした!

ソムニウムファイルは全体を通して完成度が高く、特にシナリオは圧巻モノだと思います。

  • 後半のソムニウムパートがだるい
  • ギャグの空気感が合わない

上記のような不満点を挙げるプレイヤーも確かにいます。まあ実際、後半のソムニウムパートはめんどうに感じたときもありましたね。

ギャグベースの会話は僕好みでした。ダンガンロンパが好きなら、おそらく楽しめます。

そしてなにより、こんなにもキャラの個性が引き立っていて、緻密なストーリーを楽しめるADVは稀だなと思います。

なきむし
なきむし

アドベンチャーゲーム好きならやっておくべき作品であると自信をもっていえます。プレイを迷っている方の背中を全力で押しますよ。

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