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『コーヒートーク』【レビュー/感想/評価】

ゲーム

評価

良作

なきむし
なきむし

ゆったりとした雰囲気で楽しめるゲームでした。まさに、コーヒーを飲みながらプレイするのにぴったりです。

お客とのほのぼのとした会話、人間と架空の種族との共生を描いた世界観に心惹かれました。いろいろ試して未発見のドリンクを作れたときは、ちょっとした喜びもあります。

というわけで今回は、『コーヒートーク』のネタバレなしのレビューを語っていきます。

重たいRPGは疲れたな…。という方におすすめのゲームですよ。

お客の要望にぴったりな飲み物を提供しよう

プレイヤーはカフェのバリスタとして、お客のオーダーに合わせたドリンクを提供します。

飲み物を指定されることもあれば、相手の気分や好みから推測してサーブする必要もあります。期待通りのドリンクを提供できれば、お客はハッピーエンドを迎えることができるかもしれません。

トッピングやスパイスを加えることで、バリエーション豊かなドリンクを作成可能です。入れる順番で出来上がる飲み物も異なるので、いろいろ試してみて新たなドリンクをみつける楽しみがあります。

ちょうどよいプレイ時間

クリア時間は6時間ほど。個人的には、ちょうどよいプレイ時間だと感じました。

二週目を前提とした作りになっており、長すぎず短すぎずといった具合。

ストーリーが冗長にならず、最後まで飽きずに世界観を楽しめる仕上がりになっていました。

実際に飲みたくなるドリンク

ゲーム中に登場する飲み物は、オリジナルのものから実在するものまで様々です。どんな味なんだろうかと想像するだけで結構楽しいです。

少しスパイスを加えただけで完成するドリンクが豊富で、こんな「アレンジ方法もあるんだ」という発見があります。

また、世界で飲まれている飲み物について詳しくなれます。

個人的に、「STMJ」というインドネシア発祥のドリンクに興味をそそられました。なんと、卵が入っているそうです。味の想像がつきませんね。

世界観の作りこみがいいね

本作の物語は、エルフや人狼、吸血鬼といったファンタジーの種族と人間が共生している世界で展開されます。

しかし、ハリーポッターみたいに魔法がぽんぽん飛び出てくるファンタジーな世界観ではありません。彼らは現実世界と同様に、法律を守り、働き、SNSで流行をチェックするのです。

例えば作中では、生き血を飲まないヴィーガンの吸血鬼が代わりに合成血液を飲んでいるという設定が紹介されています。なかなかリアルですよね。

他にも、種族間の平和協定が結ばれるとか、人狼の変身を抑える薬には違法なものがある、というような現実世界に即した設定が存在します。

「この種族が存在したら確かにこんな世界かも…」そんな現実世界とファンタジーが上手く絡みあっているところが本作の魅力です。

気になる点

UIが少し不便

ゲーム中、スマホでコラム小説が読めるのですが、これが読みづらい。スティックを傾けると、スクロール速度が速すぎて一気に下まで流れてしまいます。

スクロール速度を落とすか、ページ切り替え形式に改善してほしいですね。

初見じゃ対応不可能なオーダー

このゲームの醍醐味は、お客の気まぐれなオーダーにスマートに対処するところです。しかし、注文があまりにもヒントがなさすぎて応えきれないこともしばしば。

流石に「驚かせてください」だけでは対処が困難でした。

製作者的には、いろいろ試して新ドリンクを発見してほしいのでしょうけど、ヒントが少なすぎに感じます。

ドリンクの組み合わせは100種を超えるため、せめてベースだけでも指定ほしかったですね。

【まとめ】コーヒーを飲みながらゆっくり楽しめるゲーム

総プレイ時間は10時間にも満たない短い作品ではあったものの、ゆったりとした雰囲気を楽しめるゲームでした。

お客さんとのほっこりする会話はもちろんのこと、作中に流れるBGMのおかげでより一層、世界観に浸ることができました。

「殺伐としたゲームには少し疲れたかも…。」という方にはぜひオススメしたい作品です。

今回は以上です。読んでくれてありがとう!

・製品スペック

ジャンルノベルゲーム
対応機種Switch/ Xbox one/PS4/Windows/MacOS
発売年2020年
販売元Toge Productions
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